立川事件 被害女性のご冥福をお祈り申し上げます。
- 2021/06/03
- 12:26
何とも痛ましく恐ろしい事件である。
1日午後、東京・立川のホテルでデリヘルコンパニオンの女性が、客の男に胸や腹など約70カ所を刺されて死亡した。女性からの連絡で駆け付けた同店の男性も腹部を刺され意識不明の重体となり、捜査本部が男性への殺人未遂容疑で男を逮捕した。
男は犯行の動機を「人を殺す動画を見て刺激を受けた」「無理心中を撮影しようと思ったが、女性に断られけんかになった」「風俗は少子高齢化の歯止めになっていない」等と、供述したという。
これらの供述は全く理解に苦しむ。どれも人を殺す理由にならない。犯行時、19歳というから、警察官の厳しい尋問に頭に浮かんだ適当なことを口走ったのかもしれない。
男と被害女性が犯行前から関わりがあったのなら怨恨の線もあるが、そうでないとしたら、この“殺人鬼”がどうしてこんな恐ろしい事件を起こしたのか、そんなことはどうでもいい。どう罪を償わせるか、そこに尽きる。“19歳”だからと言って手加減すべきではない。
また、男の年齢を巡り、実名報道するべきか否かが論じられているが、そんなことよりも、一部で女性の実名が出てしまったことのほうが問題。風俗店で実名で働く女性はいない。女性や家族のことを思うと辛すぎる。
中国や米国の人権問題をとやかく言うのもいいが、もっと身近な世界の“人権”にも配慮するべき。
男が極刑になったところで被害女性は帰って来ない。女性を助けに来た男性も心配である。
今は、女性のご冥福と男性の命に別状がないことを祈るばかり。
